米現物BTC ETFに5月第1週で16.3億ドル流入、BlackRockとFidelityで約8割

米国の現物ビットコインETFに、5月の第1週だけで16.3億ドルが流入した。5月1日単日では6.298億ドルが入り、BlackRockが2.84億ドル、Fidelityが2.13億ドルと、二強でほぼ8割を占める構図になっている。直前の4月の月次流入が2.44億ドルで、2026年に入って最強の月になったばかりだったが、5月最初の1週間でその大半に並ぶ規模が一気に吸い上げられた。

価格は8.1万ドル台を回復、ETF流入と短期連動が鮮明

価格面の動きもETF流入とよく噛み合った。4月29日に7.5万ドル付近で底を打ったBTC価格は、5月7日には8.1万ドルを回復している。5月6日のBTCは前日比+1%で8.16万ドルをつけ、94日ぶりの高値を更新した。短期的にはETF流入と価格の連動性がきれいに見える局面だ。

地合いの好転には外部要因も寄与している。米国務長官マルコ・ルビオが軍事的緊張のさらなる激化を否定するコメントを出したことで、リスクオン地合いが戻った。短期的なマクロ要因と機関フローが、同じ方向にそろって動いたかたちだ。

オンチェーンでは「ホエール買い」が月次最大級の累積

価格チャートを毎日睨んでいる短期トレーダーにはあまり見えないが、オンチェーン側ではもう一段大きな動きが起きている。直近30日で27万BTCがクジラウォレットに動いた。2013年以来、月次として最大級の累積規模だ。

ETF経由の機関フローとオンチェーンのホエール買い、この2つの需要が同時に立ち上がっていることが、今回の上昇局面の構造的な背景になっている。「ETFの数字に出る需要」と「ETFの数字には出ない需要」の両方が同時に動くのは、これまでの相場ではあまり見られなかったパターンだ。

Tom Leeは「5月7.6万ドル超え引け」を節目に挙げる

Tom Lee(Fundstrat)は「5月にBTCが7.6万ドルを上回って引ければ、3か月連続の月次プラスとなり、クリプト・ウィンターは終わったと言える」と発言した。これは楽観論として聞き流すか、レンジ抜けの定義として真面目に受け取るかで、ポジションの取り方が変わる類の発言だ。

テクニカル的には8.2万ドルブレイクが9万〜10万ドルへの次の一段を促す可能性が指摘されており、Tom Leeの「3か月連続プラス」の条件もそこに重なる。5月は、BTCが8.2万ドルを明確に超えるかどうかで、夏場の景色が変わる可能性が高い。

ETF流入ニュースとの距離感は冷静に

ただし、ETF流入の数字との付き合い方には注意点が一つある。ETF流入は「機関の意思決定の遅効性」が強く、数字が好転しているタイミングは、すでに価格に織り込まれていることが多い。3週間と4日くらいのラグで動くと考えると、5月のETF好調を見て5月後半に追いかけて買うのは、過去の経験から言うと、わりと負けやすい動きになりやすい。

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数字を信じすぎず、自分の取得単価と保有期間で判断する。当たり前のことだけれど、ETF流入のニュースが流れる週は、これを忘れた人から退場していく。


※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の暗号資産や投資商品の購入を推奨するものではありません。投資は自己責任で行ってください。過去の実績は将来の利益を保証するものではありません。

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